世界歴史地図&2Dノート集
世界歴史地図&2Dノート集とは?
この教材は、高校世界史を既にある程度学んだ人向けに、一般的な教科書・参考書とは異なる角度から知識を整理してもらうことを目的としたものです。また、教科書・参考書を読みながら参照していく、という使い方もできます。
一般的な世界史のカリキュラムは十分に計算され構築されたものですが、私が思うに弱点もあります。それは
①各地域・各時代の話が前後左右しすぎて混乱する
②出てくる地名が多すぎて混乱する
の二点です。
まず①を克服するため、この教材はあえて「地域」ごとの章分けをせず、年代だけを12分割し、広範囲の年表を見ていきます。横軸に地域を、縦軸に年数を取った「2D年表」です。これならどこを見ていても、「同じ時期に他国では何があったっけ?(横を見る)」「同じ地域で前後には何があったかっけ?(縦を見る)」と、2種類の疑問が一目で解消します。
また②を克服するため、各章の最初に、その章で出てくる主要な地名をすべて記入した「歴史世界地図」を提示しています。「この地名、どこだったっけ?」と思うたびに、その章の地図に戻れば良いわけです。
ただし、2D年表には、一部の文化史・社会経済史などがスペース的に書ききれませんでした。そこで、時々コラム的に補足事項をまとめています。それも含めれば、これ一冊(A4約100ページ)で、難関レベルの大学入試で問われる知識の多くがまとめられているはずです。
ただし、単語の羅列に近いところも多く、あくまで単語の意味、歴史的背景や意義などの肉付けは他の教材で学んでいることが前提の教材となります。ぜひ、うまく活用してみてください。
閲覧
2023.8.10 より洗練された新版がいったん最後まで完成しました!近代以降はやや手抜き感が残っているかもしれませんが…(笑)まあそもそも、高校レベルで深い内容が求められない中世以前の方が、この年表の有用性は高い気がします。
以下、Googleドライブの共有機能を使って公開しています。
章 | ページ | 章名 | 年代 | PDF版(推奨) | Excel版 (改編用) |
- | 01 | 表紙 | こちら | こちら | |
1/2 | 02~07 | 先史時代と文明誕生 原始・古代 |
BC3000以前 BC3000~BC350 |
こちら | こちら |
3 | 08~13 | 秦漢とローマ | BC350~AD100 | こちら | こちら |
4 | 14~21 | 中世への入り口 | 100~600 | こちら | こちら |
5 | 22~27 | 唐とイスラム帝国 | 600~900 | こちら | こちら |
6 | 28~34 | 各地の細分化 | 900~1200 | こちら | こちら |
7 | 34~43 | 近世の幕開け | 1200~1500 | こちら | こちら |
8 | 43~53 | 欧州主権国家と アジアの諸帝国 |
1500~1700 | こちら | こちら |
9 | 54~63 | 欧米の革命と アジアへの進出 |
1700~1800 | こちら | こちら |
10 | 64~73 | 19世紀の世界 | 1800~1900 | こちら | こちら |
11 | 74~85 | 2つの世界大戦 | 1900~1950 | こちら | こちら |
12 | 86~95 | 現代の世界 | 1950以降 | こちら | こちら |
付録 | 96~99 | 全世界国家興亡図 | こちら | こちら |
- 表紙はA4、他はすべてA3サイズになっているので、切るor折ることによってA4サイズの書籍のような形に作ることができます。もちろんPDFのままデータとしても楽しめます。
- 最後の「付録」に限っては、書籍にする時のイメージとしては、A34枚分を広げて見渡せるようにするイメージです。(普段は折っておいて)
- Excel版はExcel以外で開くと崩れます。そのまま開くとGoogleスプレッドシートで開いてしまうので、「ファイル」→「ダウンロード」を押してダウンロードして開いてください。ただしExcelもバージョンによっては崩れてしまうと思います。
注意点
- 国家の興亡については、主にx768様作成の素晴らしいソフト「ワールド・ヒストリカル・アトラス」を最も参考にさせて頂いています。
- 権力者の名前や出来事の掲載基準は、「大学入試 ストーリーでわかる世界史B」(KADOKAWA、鵜飼恵太氏)を最も参考させて頂き、さらに「世界史B講義の実況中継」(語学春秋社、青木裕司氏)、「詳説世界史研究」(山川出版社)などで補強をしつつ、高校の授業~比較的難関の大学入試レベルまでをおおまかな基準と考えて記入しています。世界史を一から学びたい方は、上記のような参考書を読んでから活用するのがオススメです。
- 作成の都合上簡略化した部分があり、また私自身が勉強しながら作ったこともありますので、明らかなミス、あるいは正確に言えば歴史的事実と違うような部分、誤解を招く部分などもあると思います。その前提で「参考程度」にご覧ください。
- またあくまで実験段階の教材なので、ご意見・ご感想等あればぜひ掲示板等にお願いいたします。
- 最終更新:2023-08-10 18:40:44